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きみよりほかにはしるものなき 花かげにゆきてこひを泣きぬ

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鬼副長と雪村さん 3
どえすって言われたので、時差攻撃でコンスタントに上げていきます。
おわかりでしょうが、このシリーズそのうちえろになります。




いつからこういうコトをするようになったのか。


そうか。
土方部長がお見合いするって聞いた日からかもしれない。


あの日は金曜日で、翌日の部長のお見合いの話を偶然耳にしてしまった私は、帰るなり出迎えてくれた歳三さんに抱きついたんだった。





「千鶴、どうした?」
「歳三さん…土方部長がお見合いするって…」
「前に言ってた俺と似てるってぇ男か」
「そう」
「千鶴はその男に惚れてんのか?」
「うん…」


玄関まで来て出迎えてくれた歳三さんに甘えて抱き付けば、さもそれが普通のように抱き返してくれる。
歳三さんがいて良かった。


「まぁでも、そいつも三十男で決まった女がいなけりゃ見合いの一つや二つするだろ」


そうでもなかった。


「歳三さんもお琴さんいるもんね~」
「今は千鶴だけだぜ」
「そう?君菊さんは?若鶴太夫は?あとそれから…」
「…悪かった」


認めやがった、この男。
しかしこの人の時代は色街遊びは一種のステイタスだし、局長の近藤さんは何人も囲ってたらしいし。
それにそもそも、恋人でもない私が歳三さんを責めるのはお門違いというもので。
なのにこの人は認めて謝ったのだから、ある意味誠実なのかもしれない。


「それで、千鶴はどうしたい」
「どうもできない…だって、ただの部下だもの」
「そうか」
「歳三さんだって、なんとも思ってない知り合いの女に、出世やら仕事が絡むお見合い邪魔されたら困るでしょう?」
「そりゃあ、なあ…」
「そういうこと!なので、今日はもうお夕飯はデリバリー!出前を取ります!」
「出前は贅沢なんじゃなかったのか」
「出前で済ませて、やけ酒をする!!」


宣言しながら歳三さんに見せたエコバッグの中は、発泡酒、梅酒、カクテル、チューハイ。
そしておつまみ各種。
それらを見て一言。


「これでお前の明日は潰れたな」
「いいの!私は明日休みなんだから」


そう言って始まったやけ酒が、絡み酒になり、泣き上戸になるまで時間はかからなかった。
自分もそんなに強くないのに、お酒をセーブしながら根気よく付き合って下さった歳三さんと、気付くと裸でベッドにいたのは…ある意味自然で、というかベタな展開で。
二日酔いと相まって頭を抱える私に歳三さんが言ったことは


「最後までしちゃいねぇよ」


だった。


「え?」
「千鶴はまだ生娘だっつってんだよ」
「どうして?」
「俺が、他の男が好きな女を酒精の力借りてどうこうするような下衆な男に見えるか?」


ううん。


「見えない」
「そういう事だ。まァいろいろやらせちゃもらったがな」



いろいろってなんだろう。
聞きたいけど、聞きたくない。


ぐるぐると悩む私へ投下された止めの一言。



「あれだ。千鶴は俺が男女のいろは、教えてやるよ。ただし、生娘のままな」


この日から、歳三さんにいろいろ教えられることになった。
男の人の悦ばせ方と、男の人に可愛がられることと、両方。
もちろん、最初に本人が言ったとおり、最後まではしない。
お互い、手や口だけで愛撫する。
初めは「下手」と言われていた私も、それなりのテクニックを身に付けてきた頃だった。


「飲み会?」
「そう。だから明日は遅くなりますけど…歳三さんは来ていただいて、お仕事なさっててもいいですからね」
「しょうがねぇな…飲みすぎんなよ?」
「はい」


なんてことない、ピロートークというのもおこがましい程の連絡。
これがまさか、あんな事態を起こすことになるとは思わなかった。
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